「大丈夫だよ 生きていけるよ」
寺院の門前にある、掲示板に貼られたポスターの法語だ。
先代の時代から、周りの人たちの心を打つ言葉だと評判だったのだが、古くなったのを機に一度張り替えたことがある。しかし、檀家から「あの言葉が好きなんです」「自分が肯定されている感じがする」と言われ、また戻したという。
この法語は「輝け!お寺の掲示板大賞2018」で、中外日報賞を受賞。
以下のような講評も頂いている。
お寺の門の前を、さまざまな人が通ります。生きてゆくのが辛く、苦しい気持ちを抱えた人がこの言葉と出会ったら、「大丈夫だよ」と、背中を押された気持ちになり、前へ進む勇気が湧いてくる。そんな言葉です。
引用元:公益財団法人仏教伝道協会「輝け!お寺の掲示板大賞2018」
掲示板に貼られた、ちょっとしたポスターも周りは見てくれている。
また、一昨年からお寺の軒先に植えたハスの花を見て周りが声をかけてくれたり、秋になるザクロやカリンを軒先においておくと、2時間ほどで周りが持って帰ってくれる。
そんな出来事から「周りは意外とお寺のことを見てくれているんだ」と感じたという。そんな、周りの声に耳を傾け、目を配る住職が、今回紹介する正徳寺の平松理薫(ひらまつ りくん)だ。
彼は、どのような僧侶なのだろうか?