鍼灸から運動療法へのシフトチェンジ
運動療法との出会いは、病院でリハビリのアルバイトをしていた時だった。
腰痛や肩こり、頚椎捻挫、リウマチの患者などに対して処置を施すうちに、鍼灸での治療よりも運動療法の方に効果を感じ始め、徐々に試すようになった。
結果も良好であることから、樺島は運動療法の面白さに開眼させられた。
「仏教を学びに花園大学に来て、最終的に体操教室を主宰することになるとは思ってもみませんでした。」
と語る樺島だが、これにより、身体と精神のつながりがよくわかるようになったともいう。
身体が不調だと精神も不調になること、そして精神が強い人は、身体のどの部位が強いかがよくわかるようになったという。
具体的には、下肢の内側と身体の中心軸、そして内臓の力が、身心ともに健康でいるためには重要であることがわかった。自身の身体で実践し、それらを改善したところ、自分の身心がワンランク上がったことが実感できたという。
「こんなに生きるのが楽なのかと思えるようになりました」と語る樺島の目から、当時の感動がありありと伝わってきた。