僧侶とボランティアが支える「おてらおやつクラブ」
林昌寺での活動は、地域の僧侶たちとボランティアによって支えられている。
僧侶たちは各自の寺に集まったお供え物を持参。煎餅が集まりやすい寺、タケノコが集まりやすい寺など、寺ごとにお供え物の特色があるというからおもしろい。
いずれの寺も当初から協力的で、開始から4年経過した現在も熱心に活動を継続している。
活動を支えるボランティアは、林昌寺の近所に住む親やそのこどもたちだ。地域のコミュニティを大事にしたいと考えていた1人の母親が林昌寺を訪ねてきたことに端を発する。
野田がお寺にのぼりを立てたり、掲示板にチラシを掲示したり、Facebookページで発信したりしていたところ、彼女のアンテナに届き、続いてママ友、そしてママ友がこどもたちを連れてくるという広がりを見せた。しかも、彼女たちは檀家ではないというから驚きである。
こどもたちが集まると、野田の役割はその遊び相手となる。他の僧侶たちや母親らが作業する中、事務局である野田がこどもたちと遊ぶという不思議な光景が繰り広げられる。
「檀家ではない方が寺に関わってくれたのは、この活動ならでは。1人で抱えず、皆で場を共にして楽しみたいと思っていたので、今の状況はとても嬉しいです。」